中二病っぽく寄生虫を勉強してみた
皆さんこんにちは。
あつあつたこ焼き
お久しぶりミルさんです。たこ焼きが大好きなんですよ。
ところで皆さんいきなりですが虫は好きですか?
私はカブトムシならまだ好きなんですが…
えーとですね、
実は寄生虫学の試験を受けなくてはならない状況にいまして。嗚呼、生物学系の試練ですね。
それがですね…ぶっちゃけ、
か な り し ん ど い ! ! !!!!
別に暗記がし辛いとかではなく、いや辛いんですけども、なんていうか…
絵がしんどい。
ダニの構造とか細かに覚えなくてはならないわけでして。
ダニをめっちゃ細かくノートに書いてる私。そしておそらくこの試験を受ける他の人も、、、
シュール。
テキストも割とおおおっ…!ってなる写真が満載なんですよ。
大丈夫です、写真は載せません。自分の為にも。
しかし!人生は楽しんだもの勝ちだと思いませんか?
避けて通られない事でもさっさと楽しく覚えてしまおう!
ということでですね、
私は気づいてしまったんですよ…
寄生虫学はなんかカッコいい名前の用語がめっちゃある!ということに。
なんていうか、
NAR○TOとかに出てくる技名みたいな用語がたくさんあるんですよ!!
これはちょっとワクワクしますよね^ ^
多分、目では見えないウイルス学とかよりも歴史が古いからでしょうね。寄生虫学は中国とかで深く研究されてたこともあるそうで、なんだか漢字がとっても難しかったりするのです。受検者泣かせ。
てなわけで、
私梅吉が独断と偏見でこれはなんかカッコいい!イカす!って思った用語を想像力を働かせつつどんどん紹介して行きたいと思います^ ^
生物学系の学生の方は必見です〜
※こういう話が苦手な人も極力読めるよう画像は自粛しましたが、一応自己責任でお願いします。
(1)波動膜
来ました、波動膜。これ、寄生虫学で習うれっきとした用語です。
ドラゴンボ○ルとかで出してそうですよね、波動膜。
これは膜を動かして鞭毛を活発にさせる働きのある部位のことで、原虫の中の鞭毛虫類に見られます。例としてはトリコモナスとかですね。体全体にあります。
(2)迷入
なんかこれも魔法系の技っぽい感じなんでランクインしました。
その名の通り、本来寄生する部位ではない場所に寄生虫が入ってしまうことです。想像の通り、かなり重篤なことになることもあるそうです。
(3)無気門目、陰気門目、前気門目、中気門目、後気門目、背気門目と四気門目
これはかなり技っぽいですよね!体のツボとかを使う系の技でしょうか。
まず、目(もく)とは「種」とか「類」のように動物を分類する際の単位です。種より大きい括りだと思ってください。
因みに今回の分類で亜目と表記することもあるそうです。
そう…実はこれ、ダニの分類名なのです。
気門とは節足動物にある呼吸の為の穴だそうで、なんかこの名前だけでもかなりカッコいいですよね。
その気門の有無や位置によって分類されるみたいです!
因みに、陰気門目は身体の各所に気門を持つそうで。なんかめっちゃカッコいい。通称のササラダニって名前もイカしてます。ササラ。
しかもこの虫、迷入も頻繁にするそうです。かなりポイント高い。
一方、後気門目は発育環の全てのステージが寄生吸血性だそうです。これはなかなかの中二病ポイントです。よくある理性を失った殺人鬼的なやつですよね。無いか。
無気門目のヒョウダニ科はハウスダストのアレルゲンだそうです。皆さん、こいつです。
この目(もく)の中には他にも、動物に対して直接被害を出す奴ら、食品に発生して経済被害を出す奴らもいるそうで、なかなかクレイジーな連中です。
(4)頚溝、花彩、刻孔、多孔域
全部ダニの部位の名所です。夢見させてすいません。
何ですかこれ、花彩って。何が花なんでしょうか。ダニを研究してた人がよっぽど言語感覚に優れていたとしか思えません。
刻孔とか時空操れるみたいな感じですよね。
…ダニの胴体の中心にある穴のことですけど。
今回画像は載せないと決めたので部位について説明は割愛させていただきます。
ごめんなさい(´・_・`)
勿論ダニは他に気門もあります(無気門目を除く)。あと、カッコイイのでいくとハーラー器官とかあります。内刺とかもなんか技っぽいです。ダニの部位名はだいたいイカしてます。
なぜか肛門の後ろの肛溝ってのもなんかカッコ良く思えてきます。不思議。
あと、昆虫は「羽」じゃなくて「翅」、「足」じゃなくて「脚」という字なのがなかなか中二らしいなあと思います。
すいません、勝手に思ってるだけです。
(5)双翅目、鞘翅目、鱗翅目
お察しの通り、昆虫の分類です。
まず双翅目とはカ、ヌカカ、ブユ、アブ、イエバエ、クロバエなどの昆虫です。
鱗翅目とはドクガ、カレハガなどだそうです。そのまんま。
(6)浮遊法
これはめっちゃ楽しそうな名前ですよね。想像広がる。
これは寄生虫病検査で一般的な糞便検査のいち方法でして、
糞便成分と虫卵を分ける際に行う方法だそうです。両者の比重の差を利用して、糞便成分より軽い虫卵を集卵する…。なんか説明文でさえカッコいい。
(7)マックマスター法
これも糞便検査のいち方法なのですが、なんかめっちゃジョブズを崇拝してそうですよね。イメージです。
線虫や条虫に向く検査だそうです。他にはウィスコンシン変法とかもあります。
因みに両者とも浮遊法。
(8)ゲル内沈降、ラテックス凝集、ELISA(エライザ)、ウエスタンブロッティング、間接蛍光抗体法
これはどれも本当に技っぽいですよね!
ゲル使ったりバリア張ったりしてそうです。ワクワクしますね。
これはどれも寄生虫検査方法の名称でして…その中でもこれらの方法は免疫学的検査法の一般的に使用されているものなんです。
抗原抗体反応と言いまして、宿主の体内に異物が入った時にその蛋白を検知して戦う(そして追い出す)といった反応を利用しているのです。
すごい。すごい体内のファンタジー。いや、現実。
体内で侵入異物と必死に戦っている白血球達のことを考えると、なんか感動しますよね。ものすごいドラマ性があります。しかもこれが現実に、私たちの体内で起こっているなんて…!!
感極まってきたところですが、最後に、一番寄生虫学をやっていてカッコいいなあと思うことを伝えます。
それは…
…
(9)宿主を「しゅくしゅ」と読む !
………あ た り ま え!!!
実はこれ、寄生虫学をやったことある人なら、もうこんなの実は当たり前すぎて意識しないことなんですよね。
スネアドラムのことを え?スネオ?とか言ってるくらいレベル低いです。(因みにスネアは小太鼓のことです。)
だから、宿主のことを「しゅくしゅ」と読む人は一発で「こいつは生物系か…」とわかるのです。
それゆえ、この読み方が一番カッコいいとも思うのですよね。
大学の先生はよく「中間試験」のことを「中間宿主」と言っていました。
素で。
天然かわいい先生です…。
他にもまだまだ紹介したかったのですが、如何せん絵がないと伝わりづらいところや、ミョーに専門的な部分もありまして割愛しました。
興味があれば皆さん、寄生虫について調べてみてはどうでしょう?
ただし自己責任でお願いします!!!
責任は一切負わないのであしからず。
真面目な話、
寄生虫がヒトなどから遠のいてどんどん清潔になっている一方、アレルギーなどの弊害も起こっているわけでして、
そこらへんのバランスとか、果たして清潔は本当に良いことなのか?とか考えるのはとても興味深いのかなあ…
と思います。
ほんとに真面目ですいません。
とりあえず梅吉は試験頑張ります。
最後に一言、言わせて下さい。
はやく試験終われ。