阿部梅吉の日記

梅好きの梅好きによる梅好きのための徒然な日々

卵かけご飯の話

みなさんこんにちは、

タバコを吸うのをやめても健康にはならないけれど、
タバコを吸うと高確率で不幸になる。

そう考えると人生って不思議だなあ、、、

と物思ひに耽ってゐる梅吉です。


不思議ですよね。


僕が今強烈に茹でたてのまだ熱い枝豆を食べたいのも、とても不思議です。

どうしてだろう。

枝豆の中に、何か僕に足りない栄養素があるんでしょうか?
そもそも枝豆になんの栄養素があるんでしょうか?
全くわかりません。


しかしたまに思うのですが、

枝豆は確かに美味しいけれど、結局僕らはナトリウム(塩)の味に感動しているのだけなのでは無いでしょうか?

いや、でもそのままでも美味しいな、おかしいなどうしてだろう。



そういえば最近、「ふ」というものは柔らかいパンである、と考えたら妙に変な気分になりました。

だって、味噌汁にパンが入っているようなものですからね。


僕がそういうことを言うと大抵周りの人は笑って受け流すのですが、僕は真剣に「ふ」のことを考えているのです
(あ、言い過ぎた。真剣じゃない。割に真面目に、って書き換えて置いて下さい)。

僕はこれから「ふ」に対して今までとは全く違ったイメージを持って接するだろうし、そういう風な視点を一度持ってしまうとなかなか元には戻れない。

僕は「割に真面目に」そう考えているのですが、、、、

うん。おかしいね。

自分で言っていておかしいと思う。


確かにね。おかしいね、僕(笑)


でも僕にとってはそれくらい、発想がひっくりかえるできごとだった。



初めて卵かけご飯を食べた時のようだ。


卵かけご飯について話すと、僕の周りの人はちょっと面白い反応をする。



何を隠そう、いや隠すこともないのだが、

僕が生まれて初めて卵かけご飯を食べたのは18の頃である。

そう言うと大抵の人に驚かれる。

18年間、お前はいったい大学に入るまで何をして生きてきたのか、という目で見られる。

それはすごい新鮮だった。

その時の周りの人の、外国人を見るような目つきになるのが面白い。


そんなに驚くことなのか、と思う。

僕は味噌汁が嫌いな純日本人を一人知っているし(僕はそんな人がいるのかとかなり真剣に驚いた)、
チョコレートの嫌いな女の子だって知っている(これは割といるんだよな)。
白米が嫌い、という人も実は結構いる。

世の中というものは案外広い。

他にも、ポテトチップスというものの存在を知らない人(彼女はかなり金持ちの家の生まれだった)もいた。

なんでも、彼女の家ではそういうスーパーで売っているようなお菓子は一切出ないらしい。

そもそも、彼女はスーパーに何が売っているのか、世の中にどんなお菓子があるのかも知らないのだろう。

京都の老舗の和菓子屋さんとか、金平糖屋さんとか、どこかの有名なカステラ屋さんとか、一粒300円するチョコレートだとか、
そういう物しか食べない。


というより、そういう物しか知らない。

それが良い悪いとか、幸か不幸か、僕には全くわからない。



とにかく、僕は18の時、初めて卵かけご飯を食べた。

なぜ18年間、卵かけご飯を食べなかったのか。

家にそういう習慣がなかったからである。

僕の家は朝、パンかシリアルを食べる。

昼はお弁当で卵かけご飯を食べるわけにもいかないから、当然食べる機会なんてない。

夜は夜で、ご飯と何品かのおかずを食べる。

そんなわけで、僕は卵かけご飯を食べる機会を今まで失って来たわけだ。


初めてそれを作った時、かなり奇妙な感覚があったことを覚えている。

外国人がよく、仲間内に生卵を食べさせるいじめを行うらしいが、なんとなくその気持ちがわかる。

生卵というものは、たぶん、本来食べるものではないのだ。


たぶん!!


だって、魚の目だって栄養があるけど(目って実は脂肪多いしね)、
それだけ食べるとやはり奇妙なものじゃないか。

魚の身を食べて、皮も食べられるとこは食べて、それで目を食べるから、まだ感覚としてはすんなりくる。

でも、魚の目だけ食べると、やはり奇妙な感覚になるはずだ。

どうしてだろう、おかしいな。


それと同じで、

卵は調理して火を通して、初めて「卵料理」になる。

これは認識の問題だ。

おそらく。


魚の目は魚の他の部分を食べることで「魚の目」として食べられるようになるし、

卵は火を通すという過程を通じて、初めて「卵料理」になる。



僕の仮説はこうだ。


しかし、おわかりの通り、僕の仮説は一つの「可能性」でしかない。


…不思議だ。

どうして僕は、生卵を食べることには抵抗があるんだろう?


本能。


きっと、本能が、それは細菌だらけですよ、と訴えているのかもしれない。

長い蓄積された歴史を持って保存されて来たDNAがそう訴えているのだ。


たぶん。

実際、あながち間違ってもいないかもしれない。

(だって、日本以外で生卵なんて僕は安心して食べられないからね。)




生卵って、不思議だ。

何がどう不思議なのかはわからない。

人間が「りんご」に特別な意味や感情を込めるように、僕にとっては生卵は不思議だ。

しかし、米と醤油にはやはりよく合う。

生卵だけ食べろと言われたら、、、

食べないだろうなやはり。

どうしてだろう?


とはいえ、やはりこれは結局醤油の味が美味しいのでは、、、ゴニョゴニョ、、

と思うこともないではないが、

(醤油のない卵かけご飯を食べる気にはちょっとなれない)

それでも暖かい卵かけご飯はおいしい。

食べたくなって来た。




というわけで、今日は僕のお腹がすいたからこの辺で。


ではまた!

明日も花マルで!



ちなみに、初めて団子を食べたのも18の時。