阿部梅吉の日記

梅好きの梅好きによる梅好きのための徒然な日々

小説と評論

こんにちは、電車の中でどうしても甘いものが食べたくなってしまう梅吉です。
これはいったいなんなんでしょうかね。
おそらく、電車に乗る前にもバスなどの別の交通機関を使っているのですが、その間に体力が消耗するのかもしれません。
皆さん、電車の中でひとりこそこそとお菓子を食べている人がいたら梅吉です。たいへん臆病なので、そっとしておいて下さいね。もしくは飴を与えて下さい。



ところで、以前買ったと言っていた重松清さんの『流星ワゴン』は、その日の真夜中までひたすら一気読みしてしまいました。
一度読むとやめられない本でした。
ドラマがスタートしたことにより、俳優さん達の顔が入ったカバーがかけられていたのですが、イメージが固定させると嫌なのでカバーは即刻捨ててしまいました。
そこは森博嗣ミステリィの文庫の新カバーを見習って欲しいところです。
(森さんはミステリーのこと「ミステリィ」って書きますよね。この書き方してる人、パソコンに強そう。)

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これね。

ドラマ化をあえて押さないこのカバー、ぐっときます。
と思って本棚を見たら、がっっっつりドラマを意識したカバーデザインのもあって、文字通りズコーって感じでした。
…文字通り?

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私が勝手に勘違いしてたのに、裏切られた気分。ぷい。



『流星ワゴン』の話に戻ります。
この本は、父親と息子の関係がテーマ。リストラや妻との離婚、父親の危篤など、色々と問題の抱えた中年男性が主人公でした。
一歩間違えれば人が寄り付かないほどの鬱テーマを、あの根底にある暖かさを武器に書いてしまう重松さんはさすがです。
実際、この本は闇と光というか、毒とりんごのバランスが絶妙だったのでは?と勝手に思っています。
あくまで勝手ですからね。読んで無い人は、人に言わないでください。笑
中には、もっとラストは鬱屈してもいいとか、もっと明るい話題がいいとか、そういう意見もあると思うのですが、
個人的には良かったんじゃ無いのかなあ、、って感じです。

ドラマも面白いとは思いますが、やっぱり原作が一番かなー、と。
やっぱりドラマになるだけの「素材」なんですね。素材っていうか、、、こっちが本家だ。
ドラマだとやはり、日本のトップレベルの(偉ばれし上位数%の)イケメン俳優さんや綺麗〜な女優さんが演じているので、そのイメージが固定されてしまうのかな、と。
でも、本当にどこにでもいそうな家族を再現しちゃうと、ドラマとして成り立たないので、そういう「美化」みたいなのは必要ですよね。
女性がメイクをしないと女として扱ってくれない、みたいなのと似ています。
全然違いますか。はい。

大学試験のお題にもよく取り上げられる作家さんの作品ですので、そんなに読みづらかったり癖があるわけでは無いです。
よかったら是非読んでみてくださいね^ ^
 


…と、
 


今まで何度か、読んだ本の感想をこのブログで書かせてもらっていますが、
梅吉さんってもしかして評論とか読まない系?
と思った方もいらっしゃるかと思います。


うーん、


ぶっちゃけ、、、



今はあまり評論読んで無いです。はい。



いや、読みたい時は読むんですけどねー。
でも、米ばかり食べてたらたまにパンだって食べたくなるじゃないですか。少し違う。
でも、評論とか読みたい!って時はあります。やっぱり時期なんだと思います。
まあ、読みたい時に読みたい本を読むのが一番ですよね。自然が一番。

私の場合、大学の方が全く忙しくて本を読めていなかったのですね。
だから今、その「小説欲」が爆発しているんだと思います。
小説の方が、楽しいけれど読むのにエネルギーとか時間がいるような気もします。
作る方も、ですかね。
いや、評論も書くのしんどいんですけど。わかってます。
こんな発言、卒論真っ只中の人の前では口が裂けても言えません。多分、魔女狩りに合います。

あと、新聞とかって、読んでいてもあまり意識しないでしょう?
今日は俺、新聞読んだんだ、とかね。
それと同じで、評論は読んでいてもそれがナチュラルすぎて、ブログに書くことを忘れているだけかもしれません。

あと、単に評論の感想を書いたらマジで読者さんが置いてけぼりになる可能性があるので、笑  書かない可能性が高いです。

たまに読書が趣味っておかしいみたいなことを言う人がいますが、そう言う人って多分本イコール評論(とか自己啓発本とか参考書とか)みたいに捉えているんじゃ無いかなあ、って思います。
本の中に物語とか、詩とかをカウントしていないのかなあ、と。
多分、面白い小説が存在するってことを知らないんだと思います。
まあ、それでも生きていけるんですけどね。


梅吉の場合、多分幼少の環境が大きかったように思います。
絵本って、普通の小説とは違って、旬ってものがないんですよ。
良いものはロングセラーになって、10年も20年も売れてる。
うまくいけば、親子二代に渡って楽しめるんです。素敵ですよね。

だもんで、今だに本屋に行って絵本コーナーを覗くと、小さい頃持っていた絵本がちらほらあるんですよね。
あ、この話知ってる。
これ見たことある。
これ好きだった…ってなるんです。

だから今思い返すと、幼稚園くらいの時、毎月のように絵本を親が買ってくれていたので、物語とか本が好きになったのだと思います。
親に感謝、ですね。
私の場合、とにかくお金がなかったので、子供時代に図書館に行きまくっていたことも関係あるとは思いますが。


というわけで、

お子さん、お孫さんが近くにいる人は是非絵本をプレゼントしてあげて下さい。
ジャンルは本当になんでもいいです。
とにかく浴びさせる。
10年後20年後、絶対意味があることだったと思えるはずです。
もし意味がなかったら、まずは自分自身が色んな本にはまってみてください。
梅吉のせいにはしないでね。えへ。
丸投げですみません。


…なんか良い話になりましたね。
予期せず。
私は気を抜くとすぐ真面目になるからいけません。良い子。

本当はもう少し語りたいこともあるのですが、それはまた別の機会に。
では、明日も花マルで^ ^