阿部梅吉の日記

梅好きの梅好きによる梅好きのための徒然な日々

この重い(身体)、伝われ。

皆さんこんにちは。梅吉です、元気ですか?

 

私は休みの日に良く体を壊します。平日ならば緊張感も相まってそんなに体調を崩すことは無いのですが、休みの日はてんでダメですね。熱が出たようにずっと寝ていることもあります。

 

昨年のゴールデンウイークなんかひどくって、新しい部署(ラボ)に入ってから一か月後、バーベキューに誘われたんですけどね、バーベキューって知ってます?そう、あのリア充の代名詞バーベキューです。スクールカースト上位に憧れる『遊びあそばせ』の主人公がやりたくてたまらないイベントですね。無駄に不便な環境で火を起こしたり料理をみんなでして、同じタイミングで飲み物を飲んでワイワイするあれです。

「行動的」、「人と協力する」、「力仕事や料理スキル」、「仲間をよく見て気遣う力」、「段取り力」など、様々な資質が問われるイベントです。そのせいで私は妙にバーベキューに対するあこがれが強く、また、参加し、何か準備をしているだけで「明朗快活で他人も気づ変える有能な私」を演じることが出来る素敵なイベントだと考えている。このイベントは準備から当日の服装に至るまで、難易度が高く、初心者の私はインターネットでバーベキューに関してありとあらゆることを検索した。それくらいの意気込みが私にはあった。

というのも、私はバーベキューをしたことが無い。

ご友人の多い皆さんのことだから、おそらくは経験したことがあるだろう、阿部にとっては皆無である。

私の行ったことのあるアウトドアには「釣り」、「イルカウォッチング」、「乗馬体験」「スキー」、「野鳥観察」、「(食用)菜の花採集」はあっても、バーベキューは無い。わかるでしょ、私の意気込みの強さ。是非行きたかったわけです。

 

 ここまで読んで、勘の良い読者ならお気づきのことだろうが、案の定、多くの人々の期待を裏切ることなく、私は当日寝込んだ。最早、展開が水戸黄門並みの安心感である。必ず印籠が出る。

言い訳をすると前日は結婚式だった。まあそれもたいそう疲れるイベントなのだ。窮屈な服を着て、髪型をセットして、窮屈な靴を履き、大して何も入らない鞄を持って参加しなければならず、食事も一々食べるタイミングや食器の決まっている少し小難しいイベントなのだ。おまけに、式はとても素晴らしいものだったので、私は始終泣きっぱなしだった。あまりに感動し、顔だけでなく手の全体も鼻水でぐちゃぐちゃになってしまう始末だった。本当に汚い話だが、皆さん、結婚式にはハンカチを3枚持って行くことをお勧めする。

そんなわけで前日は感情のバグと泣き疲れ、慣れない服装でHPは激減、元々自分自身の疲れなど、身体から発するアラートを感知できない阿部にとって、この結婚式事変もあり、倒れてしまった。気力も体力も使い果たしたのだ。

 

 バーベキュー当日はベッドから全く動けなかった。

自転車で行くことは敵わないのでタクシーで行こうかとも思ったが、さすがにやめた。そんな人間が包丁を持ったり火を起こしたりしては、周りもたまったものじゃないだろう。賢明な判断だった。

事前にネットで調べた「まちがいない!バーベキューコーデ」の記事を参考にして一週間前から考えていた服装を横目で見ながら、私は寝込んだ。

ああごめんなさい皆さま……来世ではこんなゴミみたいな体力じゃなく、筋肉ムキムキの細マッチョイケメンに生まれ変わりたーーーーーーーーーーーーーーーーい、と『君の名は』。顔負けで私は叫んだ、心の中で(体力の無さから叫べもしないのだ、とほほ)。ああ本当にすいません、自己嫌悪になりながら僕は眠ります。

 

今年のバーベキューは、別の予定が重なったので行けません。

もう僕はバーベキューとは無縁の世界で生きたいと思います。

 

 

 

 

………やっぱり、こんな僕でも、誰か誘ってくれませんか?