クリスティの魅力を語る(ネタバレなし)
昨日今日とでやっとオリエント急行殺人事件を見終わりました。
あー良かった。
クリスティの原作を三谷幸喜さんがドラマ化したもので、舞台も日本になってるんです。
そのため私たちが見ても共感しやすいような創りになってます。
登場人物も全員日本人になっていて、小説を読んでるときにありがちな
「あれ?こいつ誰だったっけ?問題」
を解消しています。笑
大抵映像化した作品はどこか歯がゆいというか、イライラするのが常でしたが、(笑)この作品は良かったです。
というのも、
私は小学生の頃図書館のミステリーコーナーの棚を片っ端から読んでいたような人でして。
(お金のない小学生時代は図書館や科学館が私の居場所でした。)
ホームズより断然ポワロが好きでした。
いや、どっちも好きなのですけれどね。
というか、子供ながらにクリスティって化け物だなみたいに感じていました。
長編と短編を書くのは、マラソン選手と短距離走選手くらい違うとはよく言いますが、
クリスティはどっちでもイケるのです。
まずそこが驚き。
短編ってのはコンパクトさというか、起承転結みたいな型みたいなのがある、、と思います(それを崩している人もいますが、それも型ありきなのでは、と思います)。
それがですね…うまいんです!
例えば最後、セリフで締めたりしてるのとかもあるんですけど、その言葉の選び方とかね…しびれるというか。笑
流石なんですよねー。
(なんで学校では作文を自由に書かせるのでしょう?星新一とか、クリスティの作品の構成を学べれば、もっと皆上達すると思うのに…ぶつぶつ)
ミステリーでは、ある種マジックのように見せ方がとても重要になってきますよね。そういうのがうまいんです…。
最近ミステリーは森博嗣くらいしか読んでいないので、また読んだら別の機会に書こうと思います。
小学生の頃、クリスティは私にとってはほとんど神みたいな存在でした。真面目に。
しかし、肝心のトリックは……
なんと!
大人になったらまるっきり覚えていないのです!!!!(^_^;)
てへ。
なんとなくこいつ犯人だったなー、くらいです。
まあ、こういう風に鈍感だから推理小説を楽しめるのかもしれませんね。はっは。
高校卒業したあたりにホームズとか読み直したこともあったんですけど
ホームズが敵を見張ってるような大事なときにトランプやってたとかしょうもないことは割と覚えていました。
個人的にはホームズのお兄さんとか好きでした。本当にちょっとしか出てないのにね。
『オリエント急行』に関して言えば、当時小学生だった私は、列車で他の国に行けるというのがかなり驚きでした。
というのも梅吉は日本の北の国出身でして…生まれも育ちも北の国。
北の国!
そう、北海道には国境どころか県境さえありません!!!!
どういうことかわかりますか?
たまに本州に行って、高速道路で県境をまたぐとかなりテンション上がります!!!
県変わるとか(笑)受ける(笑)(笑)
みたいな。
本州の人はわからないかな、この感覚。
テンション上がるっていうか、なんか変な気分になりますよね。
私にとっては県を超える=海を超えるって感覚が有るので…どうも不思議な感じがします。
すいません、いつの間にか【北海道あるある】になってました(^_^;)
とはいえ、
本当にクリスティ作品は面白いです。
あんまり伝わってないかもしれませんが。
ポワロだけじゃなくてミス•マープルシリーズとかもお勧めです。
クリスティは生涯で200以上の作品を残しいまして、それでいてあの完成度ですからね。鬼ですよ。鬼ってか、化け物。
と、いうわけで梅吉は春の間は小説の世界に浸ろうと思います。
とりあえずは『戦争と平和』かな…。
では、明日も花マルで!